このところやっと梅雨らしくなってきた。ちょっと前までは近くを歩いてたおばちゃんが「梅雨の"中だるみ"やな」といってはったので思わず「"中休み"やろ。中だるみはおばちゃんのお腹。」とつっこみそうになったが我が腹を見てやんぴ。(笑)してたのに。

今日はお昼TVで映画フェリーニ『道』をやってたんで観てしまった。
昨今の映画からすると大変地味で暗く、シンプルな映画なんだけどその分魂に響く。
貧困、旅芸人、道化、愛、孤独、哀切がモノクロームの寂しげな映像のなかに象徴的かつ骨太に描かれている。ニーノ・ロータの音楽も大変いい。東京にいた若い時、高田馬場の畳敷きの映画館でほかのイタリア・ネオリアリズムの名作といっしょにオールナイトで観たのを思い出した。当時もこの作品は非常に感傷的にみていたように記憶してるが、年を経て観ると自分の哀というものの感じ方が変わっているんだなという気がした。
この映画のようなシンプルなものづくりの感覚は大事なものだ。余韻を残すのだ。

写真はジェルソミーナを演じるジュリエッタ・マシーナ。彼女なしには。
もう一人の主人公でどうしようもない無骨な男をザンパノを演じるアンソニー・クインの演技も大変いい。
P.S 昨晩友達とお茶を飲みながら映画の話題になったときにこの『道』という題も口にしていたことを思い出した。さて俺たちはどんな道をゆくんだろう。

ドキュメンタリーかと思ってしまうほどのザラつき感がたまんねえ。
オイラも大好きな作品です。