2009年8月アーカイブ

さよなら

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昨日、何度か森山ヴォーカル教室の発表会のバンド演奏で仕事をいただいていた森山哲至先生が永眠された。お病気だと聞いて気になっていたのだが結局、今晩眠っておられるお顔を見せていただくことしかできなかった。若い頃はザ・シャデラックスというコーラス・グループでプロ活動されていてそれは人気があったのだそうだ。最近はレッスンに力を注がれていた。病気でおつらいなか今月までレッスンされていたようだ。何度かしかお会いしてないが、明るく情熱的ないい人だった。その姿勢から学ぶことは多い。生前お会いできなかったことに胸が痛む。
お別れはつらい。悔いなく生き、人に接するようにしたいとこういう機会に思い起こさせていただく。

ベニスに死す

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ルキノ・ヴィスコンティーの『ベニスに死す』をDVDにて観る。映画館を含め何度か観ている。ヴィスコンティー作品の共通テーマは"退廃と美"というというところなんだろうけど、
この作品も美しい。主人公の名声や社会的地位を得たひとりの作曲家、指揮者(これはグスタフ・マーラーがモデル)がベニスを訪れ、そこで出会った美少年に恋心を抱く、そしてシロッコ(熱風)と共に疫病が蔓延するなか最期を迎えるという筋で原作はトーマス・マンの小説だ。

熱病のような恋と病に冒されてゆく、神経質で内向的な主人公の姿をダーク・ボガードがよく
演じている。そこにかっこうよさや美しさはない。虚しくて滑稽なのだ。

おじさんの恋心なんてそんな感じなのだろう。
哀れなもんです。(自嘲、笑)
美しくありたいと願っても、老い衰えてゆく現実との葛藤やいらだちなどそういうことも感じさせる作品だ。
そしてなんといっても全編に用いられているマーラー第5番 第3楽章アダージェットこれが美しいことこの上ない。



音としてある。

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最近、お世話になっているギター製作家のM氏の新作を試奏させてもらった。
その音の記憶から後々思うのは音楽としてある前に音としてあるということ。
音響としてあるだけで、それが美しいなら心に響いてゆくということ。
そのギターは内部構造に工夫がなされてあって、それによって倍音が豊かに響いていた。
弾いたときに色々な色が見えるようだ。結果イマジネーションが刺激される。
もちろん実用的に厳密にいえば向き、不向きの演奏スタイルはあるのだろう。
音響が長く残っていてよい音楽なら本領発揮するように思う。
モンポウ(スペインの作曲家1893-1987)作品なんかはよいのではないかと思った。あとで調べてみると彼は鐘の職人さんの家で生まれ育った人だったそうだ。
なるほど、鐘=音響、倍音だな。

小樽での一日

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先日の旅の記録も今回で一区切りつけよう。7/31には小樽に滞在できた。旅に出る前に何も下調べしないででかけた。例のごとく『犬も歩けば棒にあたる。』である。
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3人でまず向かったのが小樽運河。
レトロな倉庫が旅情を誘う。







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運河でストリート演奏をするハンマーダルシマー奏者の小松崎 健さんに出会った。同僚のバンドリンの良ちゃんが●十年くらい前に会った事のある人だそうな。世間は広いようで狭い。なんともいえない懐かしい、シャイな昔の人の様な控え目ないい音だ。この方から小樽の音楽スポットに関するいい情報を得た。


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次に向かったのが『海猫屋』という喫茶店。船の中であったトラック乗りのストリート・シンガー平八さんがライブのできる店ということで紹介してくれた。
古い建物だ。外はご覧のような蔦におおわれていて、
内も外から光や店の照明、レンガ、レトロな調度品などが、とても心を落ち着かせる。コーヒーもうまい。
この店、当初は白塗りの北方舞踏の本拠地的なところだったようだ。山海塾あたりを思い出し懐かしい。
それにしても時間があればゆっくりしたいお店だ。また別のシチュエーションで訪れてみたい。
この店で詩情と妄想をかきたてられたところで、ひとりになりたいという気持ちが強くなったので、ここらでお二人とは別行動ということにさせてもらった。








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さて気まぐれに次に向かったのが、さっきの小松崎さんがおしえてくれた『なまらや』というお店だ。地元の人に猫の看板があるときいたら、本物の猫にあった。この猫ちゃんがいた裏どおりにお店はあった。


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『なまらや』さんがワールド・ミュージック好きということをきいていたのでここで色々お話を聞いて札幌にいこうと考えていたが、思わぬうれしいハプニングが。お友達が新鮮なうにやなまこなどの海の幸を届けにこられ、人生初のうにの実の取り出しなどおこない。ウニ丼やなまこなど海の珍味の贅沢なご相伴にあずかることができた。北海道らしい経験でしょ。
ごちそうさまでした。
この海の幸をもってきてくださった方は荒さんというかたで、なまらやは荒井さんというかたで小生、姓は荒本というのでこれまた『アラ、アラ、アラ』で珍しいセッションとなった。

それになんと荒さんの奥方はフィンランドのカンテレ(関西テレビではないよ)という楽器を弾かれる奏者のかた(あらひろこ さん)で全国もツアーでまわっておられたりする方でこの後お会いしてその楽器の音をなまで聴かせていただいた。森の妖精がでてきそうな感じだ。



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5弦カンテレもたせてもらってのワンショット。北欧の楽器をかかえてるようにとても見えない。
(荒さんご家族、なまらやマスター)
やはり北海道はケルト系、北方系の
音楽文化が盛んなようだ。
そんなこんなでなまらやさんですっかり長居をしていまい、札幌行きは次の機会ということにして、このあと小樽ぶらり歩きに路線変更。


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このあとぶらりしたのち、小樽でうまいと評判の初代という店のラーメンをいただいた後、ホテルに向けて歩き出す。その途中さっきなまらやできいてたライブやってる店の前に。といっても時間がないから窓の外からのぞいていたら、『お金はいらないから少しでも生で見ておゆき』といわれお言葉に甘えた。
コントラバス奏者 斉藤 徹さんと飯田 雅春さん(コントラバス),田仲 ハルさん(舞踏)の即興ライブだこんなところで出くわすとは。因縁めいたものを感じる。

このあとホテルに帰り、フェリー乗船までのわずかなすきま時間、再び3人で運河に向かい暗がりのなかストリート演奏。運河はライトアップされてロマンチックなムードだ。そこでまたこの帰りの便に同乗するお客さんと会い、つながりもできた。

ほんのわずかの時間だったけどいい経験ができた。こんな音楽的なことにでくわすとは思っても見なかった。小樽はとても素敵な街だった。好きになった。また訪れたいな。

P.S 人生はあてのない旅です。今は曲作りなどをしてまた新たな旅にでかける準備をしております。あるいはもう旅にでているといえるかもしれません。またどこかの空の下で。

船上演奏

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先週の旅では、4日に渡る興行だった。
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なんと朝10時30分からカフェにてメインステージ。
夜は下船準備などで慌ただしいためこの
時間にとり決められているようだ。
ショーロ曲以外に、ポニョや椰子の実なども演奏。ポニョやったとたん子供たち
うれしそう。あとで会ってもニコニコしてくれる。うれしいことです。



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お昼からは時間がたっぷりある。カフェタイムにはデッキでホーダ・ヂ・ショーロが始まる。ここでもお客さんが話かけてくれたり、時には拍手喝采なども。
こういう感じでリラックスしてやったり、聴いたり、流れてたりするのってこの音楽の本質的な部分かもしれない。






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大海原に囲まれて、日々の喧噪から離れ、おだやかな表情の人が多かった。そういう人たちとの会話も楽しいものだったし、時には有用な情報も与えてもらえた。演奏も好評を得て。船会社にもよかったと連絡があったそうだ。うれしいことだ。

"船に乗る。ショーロに乗る。"




P.S 平和がいい。戦争はいけない。(原爆記念日に思う。)

海を見る時。

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旅の想い出や出会い。それは宝物だ。
今回の5泊6日の船旅もそんな旅になった。(7/27~8/1)
くわしい旅行記、リポートは別の機会に。

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『海を見る時、行く先を見ている。』


ひとり、船の窓から海をみる。心が落ち着いてくる。
自分を見つめる旅でもあるのだ。













アイテム

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